富とジェリー

映画・海外ドラマ・海外アニメの紹介と感想、独自の角度から切り込んだ考察を載せていきます。

『ビッグバン・セオリー』シーズン12で終了か!?

アメリカの各ニュースサイトによると、全米№1の大ヒットシットコム『ビッグバン・セオリー』が、2019年にシーズン12を以て終了するかもとの噂……。

英語ちゃんとできるわけじゃないけど、どうも、レナード役のジョニー・ガレッキが、「このシリーズが終わる時は悲しいだろうけど……(以下略)」的なコメントをした際に、シリーズ全体が12シーズンであることを前提としていたっぽい。

うーん、ショックだけど、これは信憑性高いなあ。

相変わらず視聴率は絶好調だし、ギャラの高騰問題についても解決したはずなんですが。

ネタ切れとか、他にもやりたいことがあるとか、そんな感じ……?

ちなみに、『ビッグバン・セオリー』のキャスト陣はこれから製作側としても活躍するようです。

ジョニー・ガレッキは『Living Biblically』、シェルドン役のジム・パーソンズは『Lance 2.0』『Lakeside VA』『The Monarchy is Going to Sh★T』『The Family Gene』(これだけコメディじゃない)、ハワード役のサイモン・ヘルバーグは『Need To know』というテレビドラマをそれぞれ手掛けるようです。

恐らく、自身も出演すると思われますので、もし終了の噂が本当でも、また違う形で彼らに会えるのなら、少しだけ気休めになりますね。

日本語版製作の際は、どうか、吹き替え声優を『ビッグバン・セオリー』の時と同じにして欲しいです!

「富とジェリー」分割工事のお知らせ

いつもありがとうございます。


ちょっと早い話になりますが、4月か5月頃をメドに、当ブログの記事を、複数のブログに分割しようと思っています。

 

映画・海外ドラマについては引き続き「富とジェリー」で取り扱い、他に『アウトレイジ』専門ブログ、「たま」専門ブログ、海外アニメ専門ブログを立ち上げる予定です。

 

よろしくお願いします。

『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』ネタバレ感想 やっぱり駄作だと思う

1.はじめに

僕は今、『スター・ウォーズ エピソード8 最後のジェダイ』をなんとか好きになろうと頑張っています。

実際、全部が全部大嫌いだというわけではないです。

また、『ブレイキング・バッド』のライアン・ジョンソンが監督した回は傑作だと思っているので、この監督に極端に力量がないと断じることもしません。

それでも、うーん……やっぱり『最後のジェダイ』はちょっと許容できないです

 

2.『最後のジェダイ』はメタフィクション

本作のテーマは「過去を葬り去ること」でしょう。

問題はその表現の方法です。

「過去のシリーズとは違い」、レイはスカイウォーカーの血をひいていない。

「過去のシリーズとは違い」、レイはダークサイドに堕ちない。

「過去のシリーズとは違い」、ラスボスと思しきスノークは中盤で死亡する。

本作ではこれらの「お約束はずし」を、象徴やメタファーではなく、がっつりストーリーの本筋として描写し、演出しています

これはどういうことかというと、「これは映画なんですよ」「これは『スター・ウォーズ』というシリーズなんですよ」というメタな視点を一回かませないと、テーマが機能としないということです。

これがマジでマジでマジで大問題だと僕は思うわけです。

僕たちが楽しみたいのは、「フィクションであること(視聴者がいること)を大っぴらにしているフィクション」ではないのです。

「どうしてこの物語は語られるべきなのか」。

その答えであり、中身なのです。

意図的にしろ、結果的にしろ、ライアン・ジョンソンが僕たちに突き付けたのは、

「光と闇の戦いなんてこれまでもこれからも『どっちにしろ』続いていくものなんだよ」

「だから、その成り立ちにも謎にも単体での価値なんて別になくてもいいんだよ」

という、これまで積み重ねられてきたもの全てを無に帰す、「それを言っちゃあおしめえよ」な視点です。

「なんてことをしてくれたんだ」と叫びたくもなります。

 

3.ルーク・スカイウォーカーを返せ

では、上で挙げたような、言うなれば「コンセプトがストーリーの一部になってしまった歪な部分」(まあそれが大半なんですが)ではなく、ストーリーだけでも機能する部分に目を向けてみましょう。

ルーク・スカイウォーカー(ひいてはジェダイ全体)=聖人」という認識を否定する流れがその中核を担うわけですが、これについてもどうかと思います。

ジェダイが聖人ではないというテーマは、プリクエル(1~3)の頃からさんざん触れられています。

それを経た上で、牧歌的な素養と泥臭い仲間たちに恵まれ、ついに闇に屈服しなかったのがルーク・スカイウォーカーであるわけで。

その大前提を覆し、ルークを再び闇堕ちさせるのには、それ相応の理由が必要です。

「甥に強い闇を感じたから殺そうと思った」なんてのは、ちょっと陳腐すぎます。

また、ここでもライアンは、

「あのルーク・スカイウォーカーすら闇に引き戻すようなとんでもないことが起きた」という視点ではなく、「『あのルーク・スカイウォーカー』なんていう概念自体がそもそも幻想だよ。誰だって完璧ではないよ。当たり前じゃん」という、シニカルな視点から話を組み立てています。

だからそうじゃないんだって!

ジェダイもルークも聖人ではないのはわかる。

でも精神的な超人であることは間違いないわけで、そんな超人の心すら蝕む「何か」にも意味を持たせないと、「これまで語られてきたものは何だったの?」って話になっちゃうでしょ!

なのに、その「何か」が取ってつけたように口だけで説明されるカイロ=レンの闇って……なんじゃそりゃ。

イタズラな「逆張り」で大好きなルークのキャラクター像が破壊されてしまったことが、本当に悲しいです。

 

4.ギャグのバランス感覚がおかしい

「敵の名前をわざと何度も間違える」というシーンは、まず単純に面白くない。

冒頭の冒頭でそんな幼稚かつ古すぎるギャグを使われても興ざめしかしません。

次に、「ルークが父の形見であるライトセーバーを『ポイッ』と捨て去る」シーン。

ありえないからね!

行動自体をありえないとは言いませんが、そんな重要なシーンにギャグともとれる間を用いるのは、マジでありえないからね!

フォースによる神秘的な感応の最中に、レイがカイロ=レンの裸を嫌がるシーンも同上。

やっぱりズレてます。

ていうか、ナメてます。

ドラマ『パニッシャー』の視聴に役立てばいいTIPS

過去の映像化作品は見ておくべき?

パニッシャーは、過去に三度も映画化されています。

しかし、どれもマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)と繋がりを持たない独立した作品なので、今回の『パニッシャー』を見るために予習しておく必要は特にありません。

気になる人はチェックしてみよう! という程度の認識で大丈夫です。

 

他のMCU作品は見ておくべき?

パニッシャー』は、他のMCU作品との繋がりがかなり、というか現時点で最も希薄な作品です。

これは、シーズン1の段階では、他のヒーローとのクロスオーバーやSF・ファンタジーの要素を介入させる気がまったくなかったからだと思われます。

よって、他の作品を見ていなくても問題ありません。

ただし、できれば『デアデビル』シーズン2を導入として見ておくと、より分かりやすいかとは思います。

 

アメリカ海兵隊について

僕は軍事関連に明るくないのですが、パニッシャー(フランク・キャッスル)が所属していた「アメリカ海兵隊」について、少しまとめてみました。

海兵隊」とは、海戦を担当する「海軍」とは異なり、海上から侵攻する陸戦部隊のことです。

戦地に最初に送り込まれる先鋒であり、前線で激しい戦闘を繰り広げます。

ただでさえ過酷な戦争において、特に凄惨な戦いを経験するポジションだといえると思います。

ちなみにアメリカ海兵隊は、世界で唯一、独立軍として存在している海兵隊であり、指揮系統上、海軍にも陸軍にも属していません。

故に、大統領直下の緊急即応部隊としての側面も持つようです。

また、その実績と総合戦力から「世界最強の軍隊」と呼ばれることも多いようです。

原作でのフランク・キャッスルはベトナム戦争の帰還兵ですが、今作ではアフガニスタン紛争の帰還兵となっています。

 

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アメリカ国家安全保障局について

パニッシャーを追うマダニ捜査官が所属するアメリカ国家安全保障局NSA)は、国防総省に属する情報機関です。

CIAと立ち位置は似ていますが、CIAが潜入などによる人的諜報を展開するのに対し、NSAは電子機器を使用した諜報活動を行うという特徴があります。

 

キャストについての個人的あれこれ

タイトルロールのパニッシャー(フランク・キャッスル)を演じるのは、『デアデビル』に引き続きジョン・バーンサルです。

ウォーキング・デッド』への出演で話題になったようですが、僕は見ていません。

なので、個人的には『ナイトミュージアム2』と『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の人ってイメージがあったりします。

だから『デアデビル』での壮絶な演技は新鮮でした。

色んなインタビューに目を通してみると、この人、本来はあまりヒーローものに興味がないっぽいです。

それでも、『パニッシャー』にはそんな彼をも大いに奮起させるだけの魅力を感じたみたいですね。

また、『ナルニア国物語』でイケメン王子を演じたベン・バーンズが、今回もフランクの旧友のイケメン役で出演します。

 

ドラマ『パニッシャー』シーズン1 感想と見所

またしても順番を前後し、『ザ・ディフェンダーズ』より先に書きます。

ご了承ください。

 

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©Marvel Television/ABC Studios/Bohemian Risk Productions/Netflix

 

1.概要

パニッシャーは同名のコミックスなどを原作としたドラマで、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)に含まれます。

主役のパニッシャー(=フランク・キャッスル)は、特殊能力を持たないながらも極めて高い戦闘能力を有する元海兵隊員で、最愛の家族を奪われたことから、復讐と悪への制裁を誓ったヴィジランテです。

不殺の信念を掲げるヒーローが多い中で、「悪を確実に始末する男」であり、いわゆるダークヒーローの代表中の代表といえます。

そのために高い人気を持ち、過去に三度映画化されています。

 

2.感想と見所

傑作です。

デアデビル』シーズン1に匹敵する、もしくはそれ以上の完成度だと思います。

脚本・演出の水準がかなり高く、引き込まれてしまいました。

そのような高い水準を保つことができたのは、パニッシャーを映像化するにあたって頭をよぎる「呪縛」を気にせずに、新しい切り口から掘り下げることに集中したからだと思います。

パニッシャーといえば、ブレイドやX-メンと並んで、現在のアメコミ実写化ブームの前からある程度知られているマーベル・キャラクターです。

なので、「映像媒体におけるイメージ」みたいなものが、やはりある程度ある気がします。

僕は、その一つに「爽快感」があると思っています。

元来の「法で裁けない悪を罰する断罪人にして処刑人」という立ち位置に、時に武骨で、時にスタイリッシュな、映像ならではのアクションが加わることによって、一種の「気持ちよさ」がイメージとして、ひいてはニーズとして生まれていると思うのです。

しかし、今回の『パニッシャー』はそのような既存の価値に意識的に寄せることをしません。

避けているというわけでもないので、部分的に被るところはあるし、シーズン2以降そういう点は増えていくとは思いますが、とにかく縛られてはいないのです。

今回最もフィーチャーされるのは、「帰還兵としてのフランク・キャッスル」です。

「公的制裁と私的制裁の違い」というおなじみのテーマを残しつつも、「戦争とそれ以外の違い」「『ホーム』は家庭にあるのか、戦いの中にあるのか」といった、より兵士ならでは苦悩と葛藤の方が前に出ています。

さらに、プロット自体も本格的なポリティカル・サスペンスとなっており、そこに時事的な問題や極めて現実的なドラマが重なることで、メッセージ性が非常に強く、切実なものとなっています。

「悪に対する私刑」以外のモチーフも主題に盛り込むという「シフトチェンジ」

過度に明快な構図を用いず、戦争映画の文脈で物事を捉えるという「ギアチェンジ」

爽快感の強さを優先する「必殺仕事人」的ヒーローだけを念頭に置いていると、この二つに度肝を抜かれます

(念を押しておきますが、ヒーロー作品・アクション作品としても素晴らしいデキです。)

やがて、新たな視点の先に広がるのは、パニッシャーのオリジンの生々しい側面です。

フランク・キャッスルから全てを奪った悲劇は、単に「裁かれざる卑劣な悪の存在」のみによって引き起こされたものではないのだ。

より具体的な、「我々が生きているこの世界の構造」が関わっているのだ。

パニッシャー」というメジャーなアイコンを通して、フランク、彼の仲間、敵の身さえもを焼く「戦争の残り火」を、手が届きそうなほど身近に感じた時、そしてそこに、社会が維持されるためには避けられない不可抗力だけではなく、人為的な陰謀が含まれていることを理解した時、あなたは何を思うでしょうか。

その怒りを、悲しみを、やるせなさを、殺意を、パニッシャーが銃にこめてくれます。