富とジェリー

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闇のサザン★本当は暗い桑田佳祐

サザンオールスターズにどのようなイメージをお持ちでしょうか。

ライト層のファンは、「夏」「海」「恋」といった単語が頭をよぎるのではないでしょうか。

しかし、オリジナルアルバムを複数所持しているようなファンであれば、それらはサザンを構成する要素の一部に過ぎないということをご存知のはずです。

今回は知られざる「闇のサザン」を味わえる曲たちを、多くの中から選び、オススメ順にランキングにしてみました。

 

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1.「闇のサザン」ランキング

第10位 『東京サリーちゃん』

ビートルズフリークの桑田さんらしい、サイケデリックナンバー。

めずらしく体系的なメッセージ性が見受けられない曲で、純粋に言葉遊びと雰囲気が軸となる作品だが、独特の影がある。

 

第9位 『01MESSENGER~電子狂の詩~』

TSUNAMI』の大ヒット前、サザンがハードロック志向に入れ込んでいた時期の異色作品群の筆頭。

『Computer Children』で既に予期していたメディア社会の負の側面を、今度は切実かつ目の前に迫っているものとして扱い、世紀末に切り込む。

 

第8位 『顔』

容姿のコンプレックスを扱った、ニッチなテーマの曲。

しかし社会批判曲に負けず劣らずの哀しみを帯びた、かなりエグい曲。

「死」と「失恋」と「ロックバンドとしての在り方」以外で、社会や歴史ではなく個人の苦悩を描いているのは恐らくこの曲だけ。

 

第6位 『PARADICE』

長崎・広島に落とされた原爆について歌った曲。

鎮魂歌というよりは怒りの要素が強い。

これまでも何度か「戦争」と「アメリカの圧力」の象徴として引き合いに出されてきた「核」を満を持して中心に据えるだけあって完成度は高いが、アレンジが若干クドいのが難点。

 

第5位 『ニッポンのヒール』

数ある社会批判曲の代表の一つ。

明らかにボブ・ディランを意識した発声と曲調が特徴。

ポップなようでいてやはり言ってることはキツい。

 

第4位 『愛無き愛児~Before The Storm~』

「捨て子」「孤児」「中絶」「死」など様々なモチーフから見た解釈が可能なつかみどころのない不気味な曲。

 

第3位 『私の世紀末カルテ』

ギター一本で奏でられる骨太のブルース。

批判というよりも、一人の男から見たこの国の「やるせなさ」が取り上げられており、曲調も詩の内容もサザンよりソロに近い。

綺麗ごとを並べるわけでも、闇雲に反発するわけでもなく、ただただ客観的かつ非常に的確に現代社会における「魂の居場所のなさ」が分析されてゆく。

サザンをただ陽気なだけのポップバンドだと認識している人たちもいるが、この曲の歌詞一つだけとってみても並みのパンクやロックバンドでは太刀打ちできない思う。

桑田佳祐「天才」ではあるが「天才肌」ではないこと、「芸術家」ではあるが「芸術家肌」ではないことが、ストイックで冷静なえげつなさにつながっている。

しかしソロの最高傑作アルバム『孤独の太陽』ではこのレベルの作品が多数収められているのだから恐ろしい。

 

第2位 『汚れた台所』

個人的にサザンで一番かっこいい曲。

『ニッポンのヒール』などと同じく様々な主題の社会批判が羅列されていく歌詞は、一つひとつは秀逸ながらもこの曲独自の構成になっているわけではないが、ゴリゴリのロックサウンドに乗せらているのが特徴的。

LIVEで一番聞きたい曲かもしれない。

 

第1位 『亀が泳ぐ街』

昭和の雰囲気を懐古するような、ムーディな怪作。

それが「古き良き時代」だったのかそうでもなかったのか分からぬまま、過去の描写が幻想的でおどろおどろしい心象世界と融合してゆく。

日本を代表するポップアーティストとして知られる男が、こういうナゴム系にも劣らない狂気じみた世界観を内に秘めているという事実がショッキング。

ただ「器用さ」はやはりどこかに残っているので、それを「芸術家肌の表現者の爆発を計算で再現できるって逆にもっとヤバい」と感じるか、「器用貧乏」だと感じるかは聞く人によるだろう。

画像引用元・権利者:アミューズ/サザンオールスターズ

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